「えだまめ」しているラズパイ

30年ぶりに半田ごて握ってラズパイ勉強中。

ESP8266(WROOM-02) で WiFiマイクロターミナルを作る その(1)

◯やりたいこと

WiFi接続のTCPサーバを立ち上げてコマンドを受付け、受付けたデータを表示する極小ターミナルを作成します。要はWiFi接続型の携帯コンソール作成です。出力としてOLED(SSD1306 21文字x8行)、RGB-LED(WS2812 8色)x3、赤外線LEDx1、入力としてSW(トグル)x3を持ち、電源入力はUSB microB、一時的に持ち歩きできるよう小容量のLiPo電池も持たせます。
またWiFiでの運用を行いますので、CPUモジュールは実験で使ってきたESP-01から技適を取得しているWROOM-02に切り替えます。

今回はその(1)として外観計画と回路設計、それに基づいてブレッドボードの実験機を作成し実際に動かすまでをやってみます。その(1)はハードウエアの紹介のみでスケッチの内容はその(3)くらいで紹介したいと思います。

・外観計画

全体的な完成イメージはこんな感じ。

秋月電子製プラスチックケースを利用します。
コンソール出力用のOLED、RGB-LED、赤外線LEDと入力用のタクトスイッチをフロントに配置。USB入力は下部に配置します。
OLEDが露出なのは仕様です。ケース加工簡略化のためピンソケットのみを外部に引き出した結果です。(=手抜き)

部品配置はこのケース用のユニバーサルボードにこんな感じで配置。

これはフロントバックの実際です。


・回路設計

OLEDやRGB-LEDのコントロールは今までの実験で得たノウハウを利用できます。赤外線に関してはミニブレッドボード上に実験回路を組み、SW入力によるミニリモコンを作って動作確認しながらノウハウを取得。

その結果出来上がった回路がこれ。

大まかに電源、ESP8266、外部入出力の3つがありますが、ESP8266の能力が高いため外付け回路は赤外線LEDのドライブMOSFETのみ。かなり簡単に作ることができます。

・実験機作成

回路図に基づいてスケッチ開発用に実験機をブレッドボード上に作成します。
配線状況は以下の通り。
・配線、単純部品配置

・UART、3端子レギュレータ配置

・OLED配置

・完成

実験機にはスケッチ開発時のデバッグ用にUARTを取り付けESP8266のハードウエアシリアルと接続してあります。5v電源もUARTから供給しています。

◯やってみて

実験機での動作試験は無事成功です。

WiFiで受付けたコマンドによるメッセージの表示、RGB-LED、赤外線LED(室内灯やテレビのON/OFF等)の制御や、SWによるミニリモコン機能、

無入力時の時刻表示等、

いろいろな機能の実験ができました。バッチリ成功です。
これをもとに次回はこの回路をユニバーサル基盤上に組み上げケースに収納していきます。