BME280・BH1750で測定した2年半分のデータを見てみると…
◯やりたいこと
BME280 とBH1750で収集した温湿度・気圧・照度のデータが2年半分たまっていたので実際にグラフに表示してみる。
◯やったこと
・データのグラフ化
初期はラズパイ・後半はESP8266のもと、BME280(温湿度・気圧センサー)・BH1750(照度センサー)で測定してきた居間のデータをラズパイの matplotlibでグラフにしてみました。
測定数は1要素で10万を超えており、4要素表示となるとラズパイにとってもかなりの重労働の様。作図に結構時間がかかります。途中電池切れでロストしている部分もありますが、まあ全体的な流れはつかめるのでよしとしときます。
・考察
(1) 温度
部屋は寒ければ暖房、暑ければ冷房をつけるので温度はそれほど大きい変化がなく記録されています。寒がりなので20℃より下がれば即暖房、暑がりなので28℃を越えれば即冷房、なもんで概ね20℃〜28℃位の範囲に収まっています。
ただ特徴的なのは去年の暮れから今年初めの冬期間の温度。例のウクライナ関連で電気料が2〜3割上昇しオール電化の我が家には途端にピンチが襲来。そのため少々寒いくらいでは暖房を入れず人型寝袋を着て寒さをしのぎました。その結果としてグラフが18℃あたりに集まってきています。どうやら室温はその時の社会情勢を示す傾向があるようです。
・(2) 湿度
冬は乾燥、夏は湿気、当たり前のことですがグラフにすると露骨に季節感が出ますね。25%〜80%と広範囲。大体50%を超えると夏、切ると秋てな感じでしょうか。
・(3) 気圧
気圧はもうガチャガチャ。全体的な傾向はないように見えるのですがあえて特徴を見出すとすれば低気圧の数でしょうか。990HPaを下回る低気圧の数を数えればその年の天候不順状態がわかる?もう少し長い期間で見てみれば地球温暖化の状況がわかるかもしれません。夏は気圧の変化が比較的小さいのも発見です。
・(4) 照度
照度センサーは部屋の北側の壁に下げており窓からの直射日光が当たらないため部屋全体の空間照度?を計っています。照度は季節感とは反対に夏暗く、冬明るくなります。これでわかるのは太陽の高度。太陽の高度が高い夏は日差しが室内の奥まで入ってこないので全体的に暗くなり、高度が低い冬は日が奥まで入り部屋が明るくなります。実は古い建屋に多い長い庇はこれを応用した自動ブラインド設備。夏の日差しをさえぎり冬の陽射しだけを取り入れるアイディアグッヅです。最近の建物は窓の庇がすっかりなくなってきているのでひょっとしたら結構無駄な空調費がかかっているのかもしれません。
◯やってみて
居間の2年半分の温湿度・気圧・照度データをグラフに表したところ
温度: 社会情勢
湿度: 季節
気圧: 地球温暖化状況
照度: 太陽高度
を表すことがわかりました。何かの参考にどうぞ。
(↑半分冗談です。本気にしないでくださいね。)